運動と聞いて、健康に良いというイメージを持たれる方も多いと思います。
これは、どの書籍でも出てきそうな内容ですよね。
今回は、運動が脳にどのような影響を与えているのかを解説した『運動脳』について解説して行きます。
皆さんが思っている以上に、運動することによって健康効果がかなり高いことがわかっています。
特に、脳についてはどのような影響があるのかこの記事でしっかりと理解できると思います。
ぜひ、今回の記事を読んで運動を習慣に取り入れ、充実した日々を一緒に過ごして行きましょう。
日常のストレスが多いので、改善したい方
健康を維持したい方
運動で得られる健康効果がわかる
脳の仕組み
脳の大きさは、両手をこぶしにして、両方をくっつけたくらいの大きさだそうです。
その脳には、様々な細胞(1000億個の細胞)が集まってできています。
さらに、1つ1つの細胞には何万個の別の細胞と繋がっています。
頭が良い人というのは、脳の各領域がしっかりと連携していることが特徴なのです。
ピアノを弾くときに、次の動作を行う指令を脳がスムーズに出します。
目でを使いながら、動作の指令を出すと同時に、耳では音を聞くなど多くの情報を処理しなければいのです。
そのような、指示や情報を処理する、脳の各領域がしっかりと連携していくことがとても大切なのです。

運動がストレスを軽減させる
体を動かすことが、『うつ病』や『不眠』を軽減させることがわかっている。
健康習慣の中で、よく運動をするといいとは聞きますが、ストレスにも大きく関わっているようなのです。
ストレスを感じる状態とは
嫌なことや辛いことを感じると『コルチゾール』というホルモンが腎臓から分泌されます。
よく『ストレスホルモン』ということもあります。
血中のコルチゾールが添えることによって、心拍数が上がっていくんです。
このような状態が、ストレスを感じているということなのです。
また、ストレスの反応によって脳が刺激されまた、コルチゾールが増加することもあるので注意が必要です。
負のサイクルになりますね・・・・
脳には、『海馬』という記憶を司る器官があります。
実は、感情などを暴走させないためのブレーキの役目があるようです。
しかし、ストレスを感じていると(過度のコルチゾールを感じると)感情がコントロールしにくい状態になってしまうのです。

ストレス軽減で改善する脳機能
海馬の状態や体の状態を改善するためには、運動が効果的です。
運動をすることによって、強化された海馬がストレス反応に対して、ブレーキをかけてくれるようになります。
こうして、ストレスに強い体になっていくので、運動は超絶大切な訳です。
運動によって集中力がアップする
そもそも、『集中する』というのはどのような状態なのでしょうか?
集中するということは、『周りのものに気を取られず、目の前のことだけに取り組める状態』であることだと思います。
そのようなときに、活躍するのが脳の中にある『前頭葉』という部分です。
脳の情報処理
前頭葉は、『脳の情報処理』を司だっている部分になります。
周りからの情報量が多すぎることで、処理しきれなくなってしまうのです。
そのような状況で、周囲のことが気になり始め、集中力が失われていくと言われています。
運動が脳の集中力を活性化
この前頭葉でも、運動することによって活性化することができます。
よく、運動すると集中力が上がると言われることは、そのためだったんです。
つまり、体を動かすことによって、周りからの情報をスムーズに処理できるようになり、集中することができるという訳だったんです。
運動で気分も上がる
さらに、運動をすることによって『ドーパミンの分泌』が高まることによって、気分が良くなることが知られています。
よく、『脳内麻薬』とも言われたりもしますが、ドーパミンが分泌されることによって、今やっていることを続けたくなったりします。
よく、ドラマの続編などを観たくなりますよね。そのドーパミの分泌が関係しているんですね。
運動した直後から分泌量が上がっていき、それから分泌量が数時間はそのような状態が持続するようです。
なので、集中したい作業の前に『運動をする』ことがとても良いと思います。
運動で気分の落ち込みを防ぐ
運動をすることによって、『ドーパミン』『ノルアドレナリン』『セロトニン』が分泌されることによって、気分が上がると知られています。
ドーパミン
気分が向上したり、活力がみなぎることによって、気持ちの落ち込みを防ぐことができる。
ノルアドレナリン
ドーパミンと同様に、やる気や集中力を促す物質です。ノルアドレナリンが不足することで、疲労感や気の滅入りを感じますが、逆に増加しすぎると興奮して落ち着かない状態になると言われています。
セロトニン
興奮した脳を鎮める作用があります。悩みや不安を和らげて、心から落ち着かせることができます。
以上のホルモンは、運動をすることによって分泌量が増加することがわかっています。
運動がどれだけ脳に影響を及ぼすのかがわかると思います。

運動で得られる最強物質
運動をすることによって、分泌される物質として、最強なホルモンがあります。
それは、『 BDNF 』です。
その物質は、脳内の細胞が傷ついたり、死滅したりしないように保護してくれる物質なんです。
頭を打ったときに分泌され、『脳の救急隊』とも言える役割を果たします。
この『 BDNF 』には新しく生まれた細胞の成長を促したり、脳の細胞間のつながりを強化したりする役割を担っています。
細胞の老化を遅らせる効果もあるということなのです。とても最強のホルモンであり大切なホルモンです。
運動は記憶力を改善する
脳は、年齢とともに少しずつ縮んでいってしまうと言われています。
脳の大きさは、25歳ごろがピークであり、それ以降はどんどん小さくなります。
脳細胞が生まれるペースよりも、死滅するペースの方が上回ってしまうことが要因だそうです。
脳内の記憶を司る海馬も小さくなるため、年齢を重ねることによって記憶力がなくなって、物忘れが多くなります。
しかし、そのように小さくなることを防ぐことや、むしろ大きくするために日常的に運動することで大きく改善が可能と本書では書かれています。
週3回、40分間早歩きをすることなんです。
これであれば、日常的に取り入れやすいと思いますので、積極的に習慣化していきましょう。

間違った運動は逆効果
散々、運動をすることによって脳に良い影響があるとお伝えしてきましたが、疲労感を覚えるほどの運動は体にとっては良くないことを知っておきましょう。
疲労によって筋肉が血液を必要にすると、脳に流れる血液の量が減ってしまいます。
運動の習慣がなかった方は、まず軽いウォーキングなどの負荷が軽い運動から始めるようにしましょう。
運動が創造性を高める
運動をすることによって、人間の発想を豊かにする効果があると言われています。
『何かアイデアを出すときに、椅子にずっと座ってもアイデアが浮かんでこないため、散歩などをすることによってアイデアが浮かんだ』という話をよく聞くと思います。
なぜ、運動をするとアイデアが出やすいのかというと、脳内にある『視床』という部分の働きがよくなると言われています。
視床は、私たちのの周りにある『視覚情報』や『音』、『温度』などの情報から『意識にあげるべきもの』を選別している器官です。
街中で、たくさんの広告や看板が目に入るはずだが、意識が向くのは自分が興味や関心があるものかと思います。
周りの情報全てを意識すると、何も集中できなくなってしまいます。
このような状態だと、普通の生活ができなくなってしまうため、視床がフィルターの役割になって制御しているようなんです。
この視床が正常に働くためには、『ドーパミン』が適量分泌することで情報をきちんと区別することができます。
そこで、発想力を豊かにするために、運動をして『意図的に』ドーパミンの量をふやす。
大量の情報が意識上に流れ込むことになるが、これが普通の人とは違う視点で物事を捉えるきっかけにもあるということです。

まとめ
運動をすることによって、健康を維持することもでき、脳機能の老化を予防することができます。
まとまった時間が確保できない方は、休日を利用して運動習慣を続けていくことが大切です。
運動と同時に、しっかりと食事で栄養を摂ることも心がけましょう。
日本人は、タンパク質が不足しがちです。細胞を作り出すにも、良質なタンパク質を必要とします。
日頃の健康管理をしっかりと行い、健康な毎日を過ごしましよう。
今回ご紹介した『脳運動』では、より深掘りした内容がいっぱい詰まっています。
本書を通して、日頃の習慣を見直し、健康な毎日を過ごすように変えていきましょう。
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