皆さんの夢はなんでしょう。
子供の時、目をキラキラとさせて少し前のめりで話をしていたあの頃を覚えているだろうか。
この世の中、『大人は夢を忘れ、お金のやりくりに悩む日々』
子供の時のような夢を語ることなど一切考えていない。『そんな世の中で、はたしてよいのだろうか』と感じる日々です。
今回ご紹介する書籍『夢と金』は、西野亮廣氏が書かれたビジネス本です。
この書籍の中で、『現在の教育で全くお金の授業が手薄で、将来子供たちが大人になった時に、これ以上苦しめないで欲しい』というメッセージが込められています。
日本では、わからないモノに対して批判が絶えず、世界からみても遅れていると警告を鳴らしています。
そんな西野亮廣氏が心の中で想っている、事柄がこの1冊に込められています。
今回の記事は、書籍で出てくる押さえておきたい内容を簡潔にまとめています。
最後まで読んで、もっと知りたいと思うことがあれば、ぜひ本書を手に取ってみてください。

何かをやるにはお金が必要
知識不足で命を落とすな
日本において、自殺は社会問題となっている。
自殺率において、世界では8位[OECD調べ]※2023 年5月時点 になっています。
また、G7の中では、1位が日本でなのです。
その動機は、『健康の問題』すなわち、経済・生活問題(生活の困窮)です。
また、生活の困窮から犯罪をする人もいるようです。そのような世の中で、なぜ子供達にお金の教育を大人達はしないのでしょうか?
著者は、そのような思いを本書で語っています。
私たちは、お金が回らなくなったら、自殺を選び、犯罪を選ぶ。
でも、お金の勉強をしなければ、子供たちに教えることもしない。
夢と金 西野亮廣
そのような、世の中で子供が大人になって、お金に困ることになります。
誰しも、自分の子供がそのようになって欲しくないと願うと思いますが、実際にその大人が教えられない現実が日本にはあるようです。
今からでも、遅くはないから『お金の勉強をしろ』という想いが、ひしひしと伝わってきます。

高価格帯
劇場や公演などのチケットでは、座席によって料金が違います。
特にSS席などは、通常の料金と違って倍ぐらい料金に差があることも事実でしょう。
そのような場面があったときに、『高すぎる!!』と声を上げる人がいるのです。
そのようなことを言う人は、SS席を買っていない人たちです。
実際には、SS席は売れているのに・・・・。
知らないことには、『やめておきな』と言うことが一般的なのかも知れません。
子供が、ユーチューバーになると言ったら、親はすぐに『応援するよ』と言えるでしょうか?
一部の親は、『自分の人生なのだから、自分が好きなようにしなさい』と言うこともあるでしょう。
しかし、大半の親は『もう少し考えたら?』『別の仕事の方が安定する』などと口を揃えて言うと思います。 それは、なぜか? 自分がやったことのない[自分が知らない]ことだからです。
知らないことには、批判的な意見を出す大人が、子供に夢を与えることができるのでしょうか?
新作歌舞伎『プペル〜天明の護美人間』の料金
2022年1月に、市川團十郎さん一家が総出演をした新作歌舞伎『プペル〜天明の護美人間』で、SS席を3万円の料金で販売をした中で、『高い!!』と炎上したそうです。
お金がない人に、作品や体験を届ける際には、しっかりと料金に差をつけることが大切であり、
そのことでS〜B席がある中で、B席の料金を低く設定できるのです。
このことによって、お金があまりない人でも、舞台や演劇などの作品を幅広い層の人たちに届けることができることになります。
本書では、飛行機を例に挙げて紹介しています。
詳細は、本書を手にしてみてください。

プレミムとラグジュアリー
先ほどの話しのように、料金に差をつけなければ多くの人に作品や体験を共有することは不可能です。
VIP席のない劇場チケットは高くなる。多くのお金を出してくれる人がいるからこそ、成り立っていることを身にしみて感じると思います。
『プレミアム』と『ラグジュアリー』の違いがどのようなことなのかを本書で書かれています。
実際に、富裕層と言われることたちは何に価値を見出して、何にお金を払っているのかを理解しないといけないと著者は言っています。
富裕層は、機能を求めているのではなく意味のあるモノを求めているようです。
値段では表すことのできない意味[想い]がある商品・サービスが富裕層が求めているモノだと思います。
ぜひ本書を読んでチェックしてみてください。
私も読んでいて、新たな気づきを得ることができました。
商品やサービスを設計するためには押さえておくべき内容が詰まっています。
これからの時代に必要なモノ
『機能検索』から『人検索』
現代において、飲食店ではどこのお店も美味しく、マズいお店が少なくなってきています。
食べログなどもあり、点数化をすることでそのお店での評価が可視化される時代でもあります。
そのような状態になると、お店を選ぶにしても選択肢が少なくなってきます。
だって、マズいお店がなければ、ぼったくりのお店もないのです。
じぁ、お店を選ぶ基準はなんなのかと言うと『人』です。
『ここの店主は、人当たりが良くて応援したい』など、同じジャンルの飲食店でも、雰囲気が良くて、接客が良いお店を選ぶ人は多くなってくると思います。
知り合いがやっている飲食店によく行くことも同じで、例えば、ラーメン店だとすると、多くの場所にラーメンのお店はあります。
しかし、知り合いがやっているお店だからと言って、知り合いのラーメン店をあなたは選ぶと思いてます。
そのようなに、昔と現在の形が変わっていくのだと思います。

NFTを学ぶ
NFTとは
最近、話題が上がっているNFTですが、その活用方についても本書で書かれております。
そもそも、NFTとはなんなのでしょうか?
NFTは、非代替性トークン(Non-Fungible Token)の略です。
これは、ブロックチェーン技術を用いたデジタルアセットであり、個々のアイテムが独自なモノで、他のアイテムと容易に交換できないことを示しています。
NFTはデジタルアート、音楽、ゲームアイテム、コレクションなど、さまざまな形で存在しています。それぞれのNFTは一意のプロパティを持ち、所有権、著作権、および希少性が保証されます。
超絶簡単にまとめてしまうと、デジタルデータの保有をしているとを証明する保有権がNFTです。
このNFTは、中間管理人がいないため(お金のやり取りなどでは銀行がその中間管理人に当たる)皆で管理しています。
- OpenSeaは、NFTを売っているお店のようなモノ
- イーサは、そのお店で買い物をするため使えるお金
- 仮想通貨取引所は、日本円をイーサに両替する両替所
- ウォレットは、イーサやNFTを保管するお財布てきなモノ
これらを使って、NFTの売買をしています。

NFT×支援
このNFTの特徴の一つに、ウォレットの中身を誰でも見ることができます。
そのため、その人のお金の使い方がわかるのです。
そこで、絵本の寄付を証明したNFTを出すことでその証が、寄付した人のウォレットに残るため、どのようなお金の使い方をしている人(良心的な人)であるか、わざわざ自分から言わなくてもわかることに気づき、著者は支援型NFT[CHIMNEY YOWN GIFT]を始めたことが本書で紹介されています。
また、そのNFTではあえて日本円で売買し、転売を目的としたNFTとは違う形をとったと言います。
寄付をしたことによって、ずっとそのNFTが残り続けるようにしているそうです。
まだまだNFTについて知らない人が多い中で、知ることが大切で知ったらそのことに対してしっかりと学んでいくことが今後の差につながると感じる内容でした。
ぜひ、最新の気づきを得るために本書を手に取ってみてください。
まとめ
現代は、ものすごいスピードで多くの『あたり前』が変化していることでしょう。
知らないモノに対して、避けるのではなく、自分から触れて体感し、そのことを理解することが非常に大切なんだと感じます。
本書で書かれている内容は、特に今の世の中で起きていることが詳細に書かれており、『いかに無知であることで差が生まれる』ことを実感すると思います。
いち早く、今までの批判に対する誤ちに気づき、舵をきれるのかが今後の人生に対しても大きく変わっていくことだと思います。
1人でも多くの人にこの本書を手に取ってもらいたいです。
コメント